目をキラキラと輝かせているスミレに呆れつつも、パペットちゃんも瞳もオッケーをだしてくれたので、私の案が通った。
「でも……私たちに作れるのかな」
瞳の心配はごもっともでこのメンバーで上手く出来る気がしない。
ばっきばきクッキー折れて、ぐっちゃぐちゃな家になってしまいそう。
「仕方ないわね」
スミレは立ち上がり、人差し指を顔の前に近づける。
「最終奥義、鬼畜スイーツの手を借りるしかないわ! うわははは!」
誰だそれは。
「スミレ、その名前からして不安しかないのだけれど」
「安心して。腕は確かよ!」
いや、不安な部分は鬼畜です。
これ本当に大丈夫なんだろうか。瞳はというと苦笑していて、スミレの言っている人物が誰なのかわかっているようだった。
「お菓子の家を食すため、スミレ頑張るわ」
いやだから、食べるのはスミレじゃなくて桐生ですって。



