あたしと憑霊の間に沈黙が流れる。 今度は右腕。……前回の心臓より大きい分、見つけやすいかも。 いや、そんなことより……あたしはこいつに聞きたいことがある! 「憑霊……あんたはなんで恭也の指を切ったりしたの?」 あたしは恐る恐る憑霊に言った。 答えてくれるとは思わなかったけれど、当事者を前にして黙ってはいられなかった。 けれど予想に反して、憑霊は静かに口を開いた。 「……ダッテ。羨マシカッタンダモン……」 「えっ…?」