ひんやりとした冷気が辺りを包む。


カイトさんの事務所にいた時と同じ制服姿のあたしは、憑霊と向き合い、恐る恐る話しかけた。


「憑霊……あんたは、あたしの双子の姉妹なんだよね?」


「…………」


憑霊は何も答えない。ただビクビクと小刻みに、憑霊の体が震え出したのが分かった。


「……間違ってるよ。こんなこと……姉妹同士で争って、何になるのさ…?」


そう言い、あたしはぎゅっと手を握る。


血の繋がった姉妹として話せば、憑霊もあたしの言うことを聞いてくれるかもしれない。そんな思いから出た言葉だった。


「私ハ、正シイコトヲシテル……」


淡々とした口調で憑霊が言う。あたしは再び口を開き、


「生まれてこれなかったこと……あんたが辛いと思う気持ちも……あたしにはよく分かるよ……だけどさ…」


と同情の言葉を言いかけた。すると憑霊は、ダッ!!!! と地面を蹴り、瞬きする間にあたしとの距離を詰める。


そしてあたしの首を両手で鷲掴みにしたかと思うと、