☆☆☆

あれ? 現実世界ではどうなってるんだっけ?


無我夢中で走ったあたしは息を切らせながら校舎内にある階段の途中で立ち止まった。


恭也から聞いた憑霊ゲームのルール。最後の部分はどうしても思い出せなかった。


……だけどゲームに負ければあたしの体を憑霊に奪われてしまうことは確かなようだ。


そうしたら二度と恭也にも友達にも会えない。そんなの絶対に嫌だ…。


「なんであたしがゲームに参加されたのかとか、色々疑問はある……だけど今は憑霊の心臓を見つけ出して、一日目のゲームに勝たないと…」


息を整え、再び階段を上り始めた。


こうなった以上、とりあえず憑霊ゲームをやるしかない。