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それからあたし達は恭也の家へと向かい歩いていた。もちろん、恭子さんに会いに行くためだ。


「にしても、最後にすごい情報を手に入れましたね! これが本当なら、憑霊に勝つ方法も何か分かるかもしれませんよ!」


英美が言った。


「うん! そうだね!
ほんの少し、希望が見えてきたかも!」


あたしが言うと、ちょうど道が十字路に差し掛かった。すると突然、由梨が「あっ、ちょっと待って!」と立ち止まった。


「どうしたの由梨?」


あたしと英美も立ち止まり、由梨の方を見る。


「恭子さんに会う前に、ちょっと行きたい場所があるんだけど、いいかしら?」


「いいけど、どこに?」


そう言うと、由梨はスマホを取り出した。


「昨日、ネットで心霊について情報収集してたらね。偶然、すごい記事を見つけて…」


由梨はスマホで誰かのブログの記事を見せた。


「記事によると、この近くにいるらしいのよ! 自称日本最強の……凄腕の霊能力者が!」