「……じゃあ効率よく、三人で役割分担して調査しましょ。あたしはまた三年の先輩を中心に聞いてみるわ」
「だったらオレは一年と、あとオカルト研究会のやつらにも直撃してみるっす! あいつらオカルトに関してはガチ勢っすから!」
「ならあたしは二年生と、先生達にも当たってみるね」
こうして、あたし達は憑霊ゲームについて聞き込みを始めた。
休み時間やお昼休みを使って、先輩や後輩、オカルト研究会、先生や普段かかわりのない運動部の人達にも調査した。
……だけど、知っていることはみんなだいたい同じで、これといって新しい情報は出てこなかった。
そうこうしているうちに、あっという間に放課後になってしまった。
「はぁ、全然、進展なかったわね…」
「オカルト研究会……期待して行ったのに、勧誘されて終わりだったっす…」
「たぶん、同類と勘違いされたんだね…」
だらりと机に腰掛け、三人同時にため息が出た。
しかも今日は運悪くテスト期間で部活がない。だからこれ以上聞き込みをしようにも、ほとんどの生徒が家に帰ってしまった。
そんなとき、