「困った時は相談したくなるんです。
ハス様は私の心の支えなので。」
「ハッ。面白くない。」
伶央さんはカウンターから私の元へと歩み寄った。
そして私のすぐ隣のソファに腰を下ろす。
「俺と一緒にいるのに他の男に相談?」
拗ねたような、けれど甘い声色に戸惑う。
「他………って。
だって伶央さん、ですよね?ハス様は。」
「……ッ。あんなの俺じゃない。」
急に不貞腐れてしまった彼は顔を背けて座り直した。
近過ぎる距離は未だに緊張して仕方ないけれど、こういう、近いのに心の距離を感じる雰囲気も嫌だ。
伶央さんは私に距離がどうって言うけれど、伶央さんこそ距離がどうかしてる。
そのことについては後日、追及するとして今は早急にこの不穏な空気をどうにかしたい!
「伶央さん?」
1人掛けソファから立ち上がって伶央さんの様子を伺う。
不意に腕を引かれて体がよろめいた。
視界に一瞬、いたずらっぽい顔をした伶央さんの顔が映った。
え?と思ったのも束の間。
体はすっぽりと伶央さんの腕の中に収まった。
伶央さんからはウッディな香りがして否が応でも鼓動が速まる。
ハス様は私の心の支えなので。」
「ハッ。面白くない。」
伶央さんはカウンターから私の元へと歩み寄った。
そして私のすぐ隣のソファに腰を下ろす。
「俺と一緒にいるのに他の男に相談?」
拗ねたような、けれど甘い声色に戸惑う。
「他………って。
だって伶央さん、ですよね?ハス様は。」
「……ッ。あんなの俺じゃない。」
急に不貞腐れてしまった彼は顔を背けて座り直した。
近過ぎる距離は未だに緊張して仕方ないけれど、こういう、近いのに心の距離を感じる雰囲気も嫌だ。
伶央さんは私に距離がどうって言うけれど、伶央さんこそ距離がどうかしてる。
そのことについては後日、追及するとして今は早急にこの不穏な空気をどうにかしたい!
「伶央さん?」
1人掛けソファから立ち上がって伶央さんの様子を伺う。
不意に腕を引かれて体がよろめいた。
視界に一瞬、いたずらっぽい顔をした伶央さんの顔が映った。
え?と思ったのも束の間。
体はすっぽりと伶央さんの腕の中に収まった。
伶央さんからはウッディな香りがして否が応でも鼓動が速まる。