朝ごはんを食べ、たまによろめく莉緒を労ったりからかったり。
そんなことをしていると電話が鳴った。
「出れば?」
鳴っているのは莉緒の携帯で、登録のない番号だけ表示された見知らぬ番号。
俺には心当たりが一つだけあって、莉緒も同じだったようだ。
「どうせお兄ちゃんなんでしょ!?」
「莉緒!!」
「どうして勝手にアパートを解約なんて!!」
文句を言う莉緒の手から携帯を抜き取ると勝手に電話を代わった。
「尚之さん。お久しぶりです。
郁の兄の伶央です。」
「………どうも。
どうして伶央くんが莉緒の電話に?」
溺愛している妹の携帯に男が出て心中穏やかじゃないのがこちらにも伝わってくる。
笑ってしまいそうになりながら淡々と告げた。
「お付き合いさせてもらってるからです。」
「なっ……。」
「尚之さんがアパートを解約してくれたお陰で昨日、莉緒は俺のマンションに泊まりました。
あ、正確には一昨日も、何日か前の嵐の日も。
そう思うと何度か泊まってますね。」
「伶央さん!!」
赤い顔で訴える莉緒は首を横に懸命に振っている。
まるで言っちゃダメ!と、言いたげだ。
そんなことをしていると電話が鳴った。
「出れば?」
鳴っているのは莉緒の携帯で、登録のない番号だけ表示された見知らぬ番号。
俺には心当たりが一つだけあって、莉緒も同じだったようだ。
「どうせお兄ちゃんなんでしょ!?」
「莉緒!!」
「どうして勝手にアパートを解約なんて!!」
文句を言う莉緒の手から携帯を抜き取ると勝手に電話を代わった。
「尚之さん。お久しぶりです。
郁の兄の伶央です。」
「………どうも。
どうして伶央くんが莉緒の電話に?」
溺愛している妹の携帯に男が出て心中穏やかじゃないのがこちらにも伝わってくる。
笑ってしまいそうになりながら淡々と告げた。
「お付き合いさせてもらってるからです。」
「なっ……。」
「尚之さんがアパートを解約してくれたお陰で昨日、莉緒は俺のマンションに泊まりました。
あ、正確には一昨日も、何日か前の嵐の日も。
そう思うと何度か泊まってますね。」
「伶央さん!!」
赤い顔で訴える莉緒は首を横に懸命に振っている。
まるで言っちゃダメ!と、言いたげだ。