マンションに帰ってインターフォンを押しても反応がなかった。
インターフォンが鳴ってもすぐに出るなよ?って注意しなかったな、なんて心配は無用だった。
まさか……と思って傘立てを持ち上げると鍵は置いたままだった。
胸騒ぎがして、念のためマンションのドアを開けようと手をかけた。
急ぐ手元はいつもの慣れた鍵のはずなのに上手く開いてくれない。
早く!早く!早く!!
勢いよく開けたドアの向こう側にはシンとした空間が広がるばかり。
莉緒の小さなパンプスも玄関にない。
俺は走りながら電話を掛けた。
どこに向かって走ればいいのか。
目的地も分からないまま、とりあえずは莉緒の会社に行こうと駆け出した。
急な残業と言われれば笑って終われる。
お疲れなこった。なんて素知らぬ顔で笑って済ませられる。
電話を掛けてみても出もしない。
仕事中だからなのか。
考え過ぎなのか。
しかし、最初が最初だけに………。
プッと呼び出し音が途切れた音がして相手が出たような音がした。
インターフォンが鳴ってもすぐに出るなよ?って注意しなかったな、なんて心配は無用だった。
まさか……と思って傘立てを持ち上げると鍵は置いたままだった。
胸騒ぎがして、念のためマンションのドアを開けようと手をかけた。
急ぐ手元はいつもの慣れた鍵のはずなのに上手く開いてくれない。
早く!早く!早く!!
勢いよく開けたドアの向こう側にはシンとした空間が広がるばかり。
莉緒の小さなパンプスも玄関にない。
俺は走りながら電話を掛けた。
どこに向かって走ればいいのか。
目的地も分からないまま、とりあえずは莉緒の会社に行こうと駆け出した。
急な残業と言われれば笑って終われる。
お疲れなこった。なんて素知らぬ顔で笑って済ませられる。
電話を掛けてみても出もしない。
仕事中だからなのか。
考え過ぎなのか。
しかし、最初が最初だけに………。
プッと呼び出し音が途切れた音がして相手が出たような音がした。