「いつまで経っても帰ってこない兄にさすがにとんでもないことをしたって気づいても誰にも言えなかった。
最低なんです。
自分が怒られることが怖かったから。」
わなわなと震える声に目を開いて莉緒を見た。
今にも泣き出しそうな莉緒に言葉を掛けた。
「それでお兄さんは無事?」
「はい。両親が兄が帰ってこないことに気づいて警察も巻き込んで捜索して。
怪我をして動けなかった兄は発見されました。
今となっては元気過ぎるくらい元気なんですけどね。」
茶化して言う莉緒は力なく笑って頭を振った。
「当時はショックで。
それで数日間は兄から私の方が離れなかったんです。
それから嵐の日は兄と一緒にいないと不安になって……。」
「お兄さんの元に帰った方がいいんじゃないのか?」
勝手に仲良しこよしでやってればいい。
苦々しい気持ちが心に広がって莉緒をまっすぐ見られなくなった。
「いつまでもお互い子どもじゃないんです。
親離れ、ならぬ、兄離れしなきゃ。
向こうも妹離れしなきゃいけないと思うんです。」
最低なんです。
自分が怒られることが怖かったから。」
わなわなと震える声に目を開いて莉緒を見た。
今にも泣き出しそうな莉緒に言葉を掛けた。
「それでお兄さんは無事?」
「はい。両親が兄が帰ってこないことに気づいて警察も巻き込んで捜索して。
怪我をして動けなかった兄は発見されました。
今となっては元気過ぎるくらい元気なんですけどね。」
茶化して言う莉緒は力なく笑って頭を振った。
「当時はショックで。
それで数日間は兄から私の方が離れなかったんです。
それから嵐の日は兄と一緒にいないと不安になって……。」
「お兄さんの元に帰った方がいいんじゃないのか?」
勝手に仲良しこよしでやってればいい。
苦々しい気持ちが心に広がって莉緒をまっすぐ見られなくなった。
「いつまでもお互い子どもじゃないんです。
親離れ、ならぬ、兄離れしなきゃ。
向こうも妹離れしなきゃいけないと思うんです。」

