この恋は少しずつしか進まない




……なにやってんだろう、私。

自分でも意味わかんない。 


公園に着く頃には息が上がっていた。しかも、ぽつりぽつりと雨まで降ってきて本当に最悪。 

私は広い公園内をキョロキョロと探して、芝生の上に奇妙な物体を発見した。

積み上げられた段ボールの中に人の影。ガサッと動いたところで「家なんて作れるわけがないでしょ」と、加島に話しかけた。

猫のように丸まっていた加島が顔を出して、その表情は少しふて腐れている。


「作って生活してる人も実際にいますよ」

「私が話してるのはそういうことじゃなくて」

声を荒げると同時に雨も強くなってきた。


……ああ、寄り道なんてしないで帰れば雨に濡れずに済んだのに。

私がそんなことを考えている間も、加島はなんとか段ボールで屋根を作ろうとしていた。