「まあいいや。堀田さん、私の教室ってどこ?教えてくれない?」

 「あ、ああ……」

  
 あからさまに戸惑いながらも、律儀に質問に答えてくれる。


 「c組だよ。まあかなり……、荒れてるほうの教室だけど」

 「へ?」

 「なんでもないよ、じゃあ担任呼ぶから来るまで寛いでてね」


 ちょっと今、聞き捨てならない言葉が聞こえたんですが。

 おいこらそこ、説明するの諦めるな。


 「なんで荒れてるほうの教室に……?」

 「えーと……、ちょっと一般人には厳しいかな。でもある意味落ち着いてるから」

 「荒れてんのか落ち着いてるのかどっちやねん」