あの日のキミが好き~True Love~

居間へ入ればお母さんと典子さんが談笑している。


かつてはここにコウちゃんやおじいちゃんもいた。


懐かしいと思うことはあるけれど、切ないと思う気持ちは少なくなっていた。


もともと私とコウちゃんの道は違っていた。


違っていたのに、この村が共存させてくれていた。


だからきっと、今のこの状態が正解なんだ。


「お母さん、典子さん。1つ聞いてもいい…?」


昨日の夜、村に戻ってきた私を、お母さんと典子さんは何も言わずに受け入れてくれた。


居場所を与えてくれた。


その温かさに涙ぐみそうになった。


「なぁに?」


この質問をして、答えを聞いて何か意味があるんだろうか。