「あ、野菊みっけ!どこ行ってたのー?」
「あれ、女の子?野菊、その子どうしたの?」
「ん?あぁ、天音(あまね)と紫水(しすい)か。」
わ、増えた。
野菊もだけど、この2人もかなり美少年だ。
髪を後ろでくくっててパッと見女の子に見えなくもない子とくせっ毛で人懐っこそうなワンコ系の子。
多分、さっき言ってた同じ部屋の人。
「君だーれ?」
「あ、えっと…」
んー、名前が分からないって結構不便だな…
「こいつは今日からこっちに住むことになったやつだ。自分の名前とかなんで風にいるのかとかが思い出せないんだってさ」
「え!?思い出せない!?
…それって大丈夫なの?」
「あぁ、特に支障はないのでお気になさらず!」
「いやいや、気にするよ…」
「まぁ、こいつも同室だから仲良くしてやってくれ。」
なんか、野菊って結構面倒見いいな…
「よ、よろしくお願いします!」
「僕、天音!よろしくねー!」
「は、はい!」
「紫水です、よろしくね^^」
「はい!」
「あ、歳近いだろうし、タメでいいからねー!」
「あ、うん!ありがと!」
良かった。
2人ともいい人そうだ。
野菊と天音と紫水…
仲良くなれたりしたらいいなー…
というか、やっぱ天音と紫水っていうのもどっかで聞いたことあるんだよなー…
ほんと、なんだっけ。

