『ちょっと待てぇーーーーー!!!!』


〈何度頼まれてもそれは聞けないヨー!!〉


只今、光陽を追い掛け回しています。

なんでかって言うと、
妖としての力の使い方を教えてくれないからです!!


18歳になった私は妖としての成人の儀を終え、
半妖となった。

神木家に居られなくなり、
光陽が守護する北山で暮らしているんだけど。


〈しつっっこいなぁ〜!!〉


『光陽が逃げ回るからでしょ!?飛ぶなんて卑怯ー!!』


半妖になっても私は妖力を使えなかった。