真紅の言葉を願いと受け取って、真紅がかけてきた将来の言葉を約束にしたくて、血に抗おうと思っていた矢先にこのこと。
 
俺がこのまま果てれば、真紅は自分を責めてしまうだろう。

そんなこと、全然ないんだ。ただ、自分が勝手に、真紅に生きてほしいと思ったから。

いずれはこうなることは覚悟していた。

でも、少しでも真紅と一緒にいたくて、いえをすてた。

あんな偶発的なであいではなく、自分のいしで、また逢いたかった。

だからもう少し、だけ……ここ、に、

こんなに、早いんなら、もっと……たくさん、逢いに―――……。




意識は、最後まで言葉を繰れずに闇に落ちた。