陽華の吸血鬼①【一人称修正ver.】【完】


「古人様が、御門の主を頼ったそうだよ。理由は、俺は聞いた」

「じじいが?」

胡乱に見返す黎俺に、架はため息をついた。

「またそんな呼び方を……。て言うか兄貴、俺には言わなかったよね? 真紅ちゃんとの初対面のとき、何したんだよ」

「………」

そこまでばれてるか。

「……お前には関係ないだろ」

「関係あるよ。真紅ちゃんは主家の姫であり、俺たちには真紅ちゃんと紅亜様をお護りするよう主命(しゅめい)が下っているんだ。……でも、最初に真紅ちゃんを助けたのは、兄貴なんだよね?」