「ご、ごめん……」 「謝るくらいなら言うんじゃねえよ」 「ごめん……でもまさか、真紅が気付いてるとは思わなくて……てっきり白が先に言ってたのかと……」 「言うわけねえだろ。……お前、梨実海雨、見て来たか?」 「一応、涙雨を通してだけど。けど、あれって……」 眉をしかめる黒に、はっきりと告げた。 「十中八九、真紅の所為だ」