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私の誕生日は、明後日だ。
十六年前の二日後の真昼に、私は生まれた。
あと……一日と十二時間。
初めて見る時計を見て、そう心の中で独りごちた。
時間は深夜零時。いるのは、ママのアパートだ。
私が住んでいたのと同じくらいの狭さ。
家具も電子機器も最低限で、リビング兼ダイニングの場所には、ママと私の布団を二組敷けばいっぱいになってしまう。
……ママは、ここに一人だったんだ。
白ちゃんに、ママの許へ送り届けられた私は、笑顔のママの胸に飛び込んだ。
考えることがたくさんありすぎて、不安なことがたくさんありすぎて、少しだけ童心に還りたくなった。



