何故だか顔が熱い。いや、そんな告白みたいな言葉を簡単に吐く奴がいるか。普通に恥ずかしいだけだ。嬉しいわけなんかじゃない――


「生きる理由がないならさ、俺を理由にしろよ」


「………」


「俺に血を与える、主にならないか。お前がいるから俺は生きていられる。それを、真紅が生きて理由にすればいい」


「何で、そんなこと――」


「んー、真紅の血が美味しかったから?」
 

ち? 血が、美味しかった……? ……それだけ? と言うか、血が美味しいから死なせたくないって、私はエサか?
 

ぶちいぃっ!


「消えろ! 変態!」
 

窓から投げ飛ばしました。