そもそも属する国が違うから、私に流れている血が異国の鬼に有効なものかも判然としないということか。
顔をあげた私を制するように、白ちゃんが口を開いた。
「だからといって、すぐに真紅の血を調べるために妖異と接触させるようなことは出来ない。まさか、鬼の前に連れて行くなんてもってのほかだ。桜木であると同時に、真紅は小路の始祖の転生――妖異に狙われる身であると忘れないように」
厳しく言われて、私は顎を引いた。
そうだった。
退鬼の血という方にばかり気をとられていたけど、昨日黒藤さんが逢いにきた理由は、私が小路の始祖の転生だからだ。



