翌日学校へ行くと弘江と直美の2人は来ていなかった。


あれから2人は書き込み合戦へと発展し、朝方までスマホは震え続けていた。


おかげであたしは寝不足だった。


「なぁ! 聞いたか!?」


信吾が慌てた様子で教室へと入って来る。


大きな声をされると頭が痛くて、あたしは信吾を睨み付けた。


「ちょっと静かにしてよ」


文句を言うと、信吾は一旦は口ごもった。


しかしよほど重大な連絡だったのか再び「でも、大事なんだ」と、口を開いた。


「一体なに?」


あたしは足を机の上に上げ、欠伸をしながらそう聞いた。


弘江も直美もいない今、このクラスでトップはあたし1人だった。