文子の後を追いかけて剛たちの秘密をまた増やそうか。


そう考えていた時だった。


不意に3人のスマホが同時になって、あたしたちは通学路の途中で立ちどまっていた。


またサイトからだろう。


そう思っていたのだけれど……。


《晃彦と良平が死んだ》


それはA組のライングループからのメッセージだった。


「え、嘘……」


直美が青ざめてぽつりとつぶやく。


2人は今入院中だったはずだ。


「死んだんだ……」


弘江がため息交じりにそう言った。


コンクリートの上に落ちていたのだから、助かる見込みは少ないと思っていた。