私を見下したような言い方に少し不満を持っていた。 「ありがと。」 「はぁ?」 私の言葉に結城が眉間にしわを寄せる。 「あんたのおかげでデビューして、ランウェイ歩けることになったんだから。」 私はそう言って顔を下に向けた。 やっぱり本心を言うのはなれない。 「今日暇だろ?出かけようぜ。」 「は?」 今度は私がそう言い返した。 「祝ってやるよ。 と言ってもカフェで奢るだけだけどな。」 「ごちそうさまです。」 私がそう言うと結城は笑ってくれた。 それにつられて私も笑う。