玉川峡で泳ぐのに飽きたら、うぐい釣りだ。

ミミズに釣り針の洗礼を与え、適当な水の流れに「ぽちゃん」と放り込む。釣り上げる時のテンションが、面白かった。

職場の上司達に鮎の友釣りに、連れられるまで、そんな素朴な川釣りを楽しんでいた。

釣られたうぐいは、煮干し並み(メダカ並なのは網ですくった)や大きくお腹の赤いヤツまでだ。

「無益な殺生はするな」と、母によく怒られた。

父と私は飼いたかっただけ。