夏まつり


「ねーちゃん、俺」

「ん?」
 
「怖えよ」

寂しそうな横顔だった

「俺、まだ中学生だよ」

「死にたくねえよ」

胸が詰まる

発作を起こすたびに
発熱する度に
喘息が起きる度に

もしかしたら海晴は常に死と向き合っていたのかもしれない

「海晴……」

「助けてよ」

久しぶりに海晴は声を上げて泣いた

ただ抱きしめることしか出来なかった

夜の病室に悲しい声が響いた