さらにはそんなふうに言いだすものだから、ビックリする。


ほんとにもう、大げさなんだってば。


彼方くんが腕の力をゆるめ、そっと体離す。


「雪菜」


名前を呼ばれ彼を見上げると、まっすぐな目で見つめられて。


「俺のこと、好きになってくれてありがとう」


彼は笑顔でそう口にすると、再び私の唇に甘いキスを落とした。


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