教室に戻って早々、晴翔くんが私の所に来た。 「椿が泣いてるのを廊下で見たって別のクラスの人が言ってたけど、大丈夫か?」 「うん、隣に明莉が居てくれたから、大丈夫だったよ」 「そっか、ならよかった…」 大丈夫って言葉に安心したのか 晴翔くんは、ほっとした表情を私に見せた。 「今日の帰り、一緒に帰ろう」 晴翔くんはそう言い終えると 私が返事をする間もなく、チャイムがなった。 急いで席に戻って、午後の授業を受けた。