「あの、すみません。
椿さんのお母さん 怒ってました……よね?」
お姉さんは、不安そうな顔で私を見ていた。
きっとお姉さんは、私のせいで……なんて思っているのだろうか。
「大丈夫ですよ、帰りが遅いから
心配して電話掛けて来たみたいです
お姉さんは、何も悪くないですよ」
「本当ですか?」
ううん。本当は怒ってた。
でも、お姉さんを心配させたくない。
「はい!大丈夫です!」
私はそう、口にした。
するとお姉さんは、ぱぁーっと表情が明るくなり
かなりホッとしている様子だった。
「私、今から帰りますね。
お姉さん、また明日来てもいいですか?
話の続き とても聞きたいので」
「はい、ぜひ来てください!
もし良ければ次の土日、予定が空いてらしたら
その時にたっぷり教えましょうか?
多分、その方が一気に教えられると思います」
「え、いいんですか?お姉さんの貴重な休みを……」
「いいんですよ、では次の土曜日あの喫茶店で会いましょう
時間は、またメールでお知らせします」
「わかりました!
わざわざありがとうございます!」
私は、お姉さんとの話を終えるて
晴翔くんの部屋に自分のカバンを取りに行った。



