私の気持ちと君の想い






それとは正反対に、




明莉と和輝くんがキスして仲良くしてた光景が




頭に焼き付いて、忘れようとしても、一切離れなかった。




ねぇ、2人は今どんな気持ち?




私が学校に来なくなって




人前でいちゃつけるようになって、満足?




毎日楽しい?




私とは正反対の生活。




高校に入ってから




一切休んだことなかった私が休むほど




こっちは自分でわかるほど重症なのに。




「私、忘れたいよ……」




そう呟いた。




「何度でも言うけど、俺が忘れさせてやるから

心配すんなって」




「うん……」




その言葉を聞いていないと、不安で不安で……




晴翔くんだけは、私から離れないで。




お願いだから、裏切らないで。




1番今信頼できるのが、晴翔くんだから。




「椿には、自然な笑顔で笑っていてほしい」




「笑顔……?」




「そう、笑顔。まだ笑えないって、わかってる。

けど、椿の笑った顔が見たいよ俺は……」




強くなろう……。




こんなに弱音を吐いてちゃだめだ。




「初めは、ぎこちないかもしれないけれど

笑えるように頑張るから。

最高の笑顔を

見せれるように頑張るから!」




笑い方がぎこちなくて




苦笑いになったけど、私は少し笑って見せた。




「明日、前と同じ場所で待ってるから、一緒に学校行こう」




一緒に……?




そっか、私……1人じゃないんだ。




「うん、絶対行くね」




「おやすみ、また明日」




「おやすみなさい」




私達は、一緒に行く約束をした。




私は1人なんかじゃないって




気づけた。




私に、希望をくれたから。




その希望をくれた晴翔くんの為に




そして、深く傷がついた自分の心の為に




神様。私は、明日から気合いと勇気で、頑張ります。




だから見守っててください。




そして私は眠りについた。