「ついた」
晴翔くんがしゃがみ、私は、降りた。
「ごめん。重かったよね」
私が言うと、「ごめんよりありがとうが聞きたい」
晴翔くんはそう言った。
「そっか、あり……がとう。家寄ってって、
雨で体冷えたでしょ?体温まるまで家にいなよ」
「お言葉に甘えて」
そう言ったのを確認して、私は家のドアを開けた。
ガチャ
「そんなに濡れて……。どこ、行ってた……の?」
お母さんは、とても不安そうな顔して
玄関前で待っていた。
「昔からよく行く公園」
と答えた。
「そう、…………おかえりなさい」
「……た、ただいま」
私がそう言うと、お母さんは安心したようで
いつものように、テキパキと動き始め
私達にタオルを渡してこう言った。
「温かいスープでも作るわ……九条くん?もありがとう
うちの子見つけて来てくれて、とても助かったわ」
「ありがとうございます」
と、答えていた。



