「そろそろ帰っても大丈夫かなぁ……」
ブランコを止めて、立ち上がった。
ふらふらの状態で、私はまた歩き出した。
雨だからかな……。
歩道橋の階段で転んだ時に出来た、治りかけの傷が
ピリピリと少し痛いと思った。
まあ、そんな事はたいしたことないのだ。
ふと空を見上げた。
見上げると、フードが背中の方に落ちた。
雨で顔が濡れたって構わなかった。
ねえ、私……
そんなに悪いことしたのかな。
何かしちゃいけないこと、しちゃったのかな。
無意識で だめなこと、やったりしてたのかな。
……
わかんないよ。
上ばかり見上げていたせいで、私は転んだ。
「……痛いよ……」
「心の傷の方が……よっぽど痛いよ……」



