しばらくして私は、時計を見た。
3時を回っていた。
きっと、家に誰か来るんだろうな。
なんて思った私は、家にいたくなかった。
チャイムがなる音さえ、聞きたくなかったのだ。
パジャマのままだった私は
外に出れる格好、フードがついている
ラフな格好に着替えた。
「出かけてくる」
そう一言、お母さんに告げた。
「そんなふらふらで、どこに行くのよ!
ちょっと、椿!?だめよ。家で寝てなさい!」
当然私のお母さんは、必死になりながらも
私に怒鳴っていた。
「そんなに怒鳴らなくても…
……うん……私は、大丈夫だから」
それだけを言い残して、家を出た。
土砂降りの中、傘も刺さずに
フードだけをかぶり、公園に向かった。
思い出の場所。
小さい頃の思い出だけじゃない。
最近だって、明莉と 晴翔くんと まりちゃんと 私、
4人で無邪気に遊んだ。
私は、ブランコに座った。
ゆらゆらと揺れる度
キィー、キィー、キィー、と
ブランコの鎖が音を立てていた。
風邪を引いたっていい。
むしろ、引きたかった。
1ヶ月、いや、1週間でいい。
それぐらい休める為の口実が欲しかった。



