「出来たわよ、熱いから
ちゃんと冷まして食べなさいね」
お母さんの言う通り、とても熱そうだった。
湯気がゆらゆらと上がっていて
これはきっと、冷まさずに食べれば火傷してしまうだろう。
「ふー…ふー……熱…ッ………」
ちゃんと冷ましたはずなのに……
火傷した。
お母さんに冷たい水を飲まされた。
少しヒリヒリしていたけれど
ヒリヒリは無くなり、違和感だけになった。
少し時間を置くことにした。
手でパタパタと雑炊を仰ぎながら
冷めるのを待った。
待ってる間、明莉と和輝くんのことを考えていた。
今頃2人は、一緒にご飯食べているんだろうか。
そんな事を考えたら、急に吐き気が襲った。
手を口に当て、急いでトイレに向かった。
でも、吐けなかった。
お母さんが
「ちょっと、大丈夫なの?」
って言葉をかけてきてた。
わかってる。大丈夫じゃない事ぐらい。
一番、私がわかってるつもり。
「ちょっと気持ち悪かっただけ。なんともないよ」
何事もなかったようなフリをした。



