窓辺に座りながら小説を読んでいると、
風で舞った雨が、窓に叩きつけていた。
その雨のしずくが影となって、
私の読んでいる小説に
ぽつんぽつんと、次々と落ちてきて、
回しながら万華鏡を覗いたかのような
綺麗な模様が 写りこんでいた。
どうしてかな。この綺麗な影が増える度に、
自分の中の暗い暗い闇みたいな物が、
増していくように思えた。
「私……、重症……?…か…な…ぁ………」
そう、呟いた。
どうして、こんな結果になったのだろう。
私が、もう少し来るのが遅ければ、今まで通り
楽しく二人と過ごせてたのかな。
私だけが知らないままなら、前みたいに
ずっと居られたのかな。
こんな事実を知る直前までは、
ハイテンションで、スキップしながら喜んでいたのに。
あぁ、やだな。
こんなに嫌な現実を、突きつけられるのなら
もう、幸せなんて……来なくていい。
そう思った。
まだ読み始めてそんなに時間が経っていないのに
自然と涙が溢れて、頬を濡らしていた。
私だけが不幸になれば
きっと、周りは
幸せでいっぱいになるんじゃないかな。
全国の、自分は不幸だと思っている人達が、
少しでも幸せになるのなら……
不幸だと思うのは私だけでいい。
私だけが暗闇の海に溺れればいい。
もう、幸せなんていらないから。
きっと、晴翔くんだって、こんなに重い考えしている
私なんかの傍には、居たくないはず。
もう、学校も行きたくない。
家でこうして、誰とも接しないで一人で過ごしていたい。



