「なぁ、俺にしとけよ……
やっぱり俺じゃだめなのかよ……」
「まだ、だめ……みたい」
「俺は、こんなふうに椿のこと泣かせないよ?」
「私さ、両思いじゃない限り、付き合いたくないんだ」
「なんで?」
「付き合ってる相手が可哀想だから。
付き合ってるはずなのに片思いって、1番悲しいと思う」
私がその悲しみを知っているから。
晴翔くんには、そんな気持ち味あわせたくない。
「そっか……」
「だから、待ってて欲しい。
きっと、好きになるから。
晴翔くんの事、心の底から好きって言えるまで
待ってて欲しい」
「わかった。待ってるよ」
本当は、もう既に好きになり始めてるのかもしれない。
けれど、まだ自分に自信が持てなかった。
二人に裏切られたこの悲しみが
私の事を、そう思わせてるのかもしれない。
「ごめんね。今日は、ありがとう……また、明日ね」
私は家に帰ることにした。
まだふらふらしてたけど。
落ち着くために帰らなくちゃいけない、と思ったのだ。



