「俺が」 「わたしのあとを着いて」 副島はにっこりと笑いながら復唱する。 「お尻を堪能?」 「はい! ぜひ!」 がっくりと肩から力が抜け、床に手をついた。 「中村くん、どうしました」 「あーいや、いいんだけどさ、おまえ、もうちょっと言葉考えた方がいいぞ」 「そうですか?」 副島は、何がおかしいのかわからないという顔で、目を瞬いている。 今の言葉、柴犬のお尻の可愛らしさを教えるという目的を知らないやつが聞いたら、 副島のお尻を堪能しろってことだと誤解する。