嘘つきお嬢様は、愛を希う



……そんなの、私が気にすることじゃない。


理月は昨日知り合ったばかりだし、情だってわかない。


好きか嫌いかで言えば、間違いなく後者だ。


だけど……。



「あの人──」



どこか、救いを求めているような目をしていた気がする。


私を見る瞳の奥。


深い闇が広がるもっと先。


彼自身もまだ気づいていないような場所で、なにか大きなものを抱えたまま……。


泥沼にはまって、誰にも助けを乞わずに、ただひとり身動きできないでいる気がしてたまらないんだ。


昨日からずっと、それが引っかかっていた。


気にしすぎだって頭ではわかっているんだけど。