「テメェら……なにもんだ」
突然やられた仲間を守るように進み出た連れの男たちが、威嚇する声に警戒の色をにじませながら睨みをきかせてくる。
「っ……」
しかし動揺したのは私だけで、助けてくれた2人はまったく動じない。
それどころか、この綺麗な顔からは想像出来ないくらいひどく冷たい眼差しを返して、
「俺たちはどうでもいい。……それより、仲間が大事なら今すぐ立ち去った方が身のためだと思うけど?」
さらっとそんなことを言い放った。
それはまるで最後の忠告とばかりの残酷さを孕んでいて、あたりの空気をよりいっそうひりつかせる。
「まったく、こういうろくでもねえ輩がいるから、いつまで経っても離れきれねえんだよな」
「……俺はともかく、大翔さんは手出さないで下さいっていつも言ってるじゃないですか。子持ちのくせに」
「んなこと言ってもなぁ。お前だって、あんな状況を見て見ぬふりなんて出来るわけねえだろ──雅?」
わざとらしくその名前を呼んだ瞬間、相手の男たちの顔色が変わった。



