「ちょ、起きて大丈夫なのかよ? いきなり現れたと思ったら突然倒れやがって……心配しただろバカ!」 「ご、ごめん」 あんまり真剣な顔でバカと言われると、さすがの私でも言い返す気は起きず、素直に謝る。 ……心配、してくれてたんだ。 そのしかめられた顔に昔の面影をうつして、私は小さく微笑む。 本当は、ずっと悩んでいた。 久しぶりに顔を合わせた弟に、姉としてなんて声をかけたら良いのか。 どう接すれば良いのか。 だけど、その必要はなかったのかもしれない。