「待ってられるか。俺が、お前を迎えに行くまで」
「……迎えにきてくれるの?」
「正直どんくらい時間がかかるか分からねえ。胡蝶蘭だけじゃなくて、俺自身の問題も解決してからじゃねえと迎えにはいけないからな。……最悪、数年かかる可能性もある」
それでも、と理月が言葉を次ぐ前に私は大きく背伸びした。
「っ……!」
一瞬目を見開いた理月だったけれど、すぐに私の後頭部に手を添えて応えてくれた。
行き交う熱が、柔らかく体を走り頬を染める。
やがて離れた私たちの間にはもう言葉なんて必要なかったけれど、それでも精一杯微笑んでみせた。
「いつまでも待つよ。理月が迎えに来てくれるまで」
「……ああ、なるべく急ぐ。その間に他の男になびくんじゃねえぞ」
「なびいたらどうなるの?」
「あ? 力づくで奪い返すに決まってんだろ」
今度は、理月から唇を奪われる。



