「たぶん強くなりたいんだと思う、私」 守られるだけの女にはならない。 そのためには、自分に負けないくらい強くなるしかない。 「……それに、私に生きて欲しいって言ってくれる人がいるからね」 「え?」 「なーんでもない」 ──ちゃんと向き合おう。 自分の気持ちを偽らずに、全てをぶつけに行こう。 この体が今、『生』を得ているのはそういうことだ。 私を繋ぎ止めた運命が、ただひとつの答えだから。