「龍靭にはサリを傷つけた怨みがあるからね。華鋼には龍靭を率いてたやつもいるし、ここらでケリをつけておいた方が良いかなってだけだ」
「うん、あの極弱頬ガリ男はどうでもいいんだけど……あの一件は、あたし達にとってもまだ回収しきれてない事なんだ。だから、あたし達はあたし達で目的を果たしに行くよ」
つまり、俺たちは俺たちでやることをやれ──ってことか。
さすがに胡蝶蘭に受け継がれる伝説の姫は、こんな時だっていうのに堂々としてやがる。
「……天馬」
「っ、はい」
「──お前の姉貴を助けに行くぞ」
ピリッとした静電気のようなものが空間に走り、胡蝶蘭全員の顔が引き締まるのが分かった。
天馬もボロボロなナリながら「はいっ!」と気合いの入った声を返してくる。
瀬良や風汰は言わずもがなその気満々だ。



