嘘つきお嬢様は、愛を希う



──だめだな、と思う。


自分が情けないったらない。


この先に希望を抱くことは無いと気づいて、何もかも捨てる覚悟で家を出てきたのに。


『……ここが温かすぎて、というか』


サリさんにそう零した自分の言葉が、あの日以上に私をこの場所に縫い止めている。


あんまりにも未練がましくて、あんまりにも情けなくて、ただみんなと顔を合わせて食事をすることすら胸が押し潰されそうになってしまう。


ここにいたい、だとか。


ここで生きていきたい、だとか。


絶対に叶わないそんな願望を、私はいつの間にか抱き始めてしまっていたことに……気づいてしまった。