「瀬良さんの素ってどっちのことなのかなあ」
「あらトラの助。余計なことは言わない方が身のためよ?」
「自分で言ったのに?」
瀬良さんの右腕、とまで言われているトラが戦うところを私はまだ見たことがない。
でもこの二人は幹部と補佐の関係をこえて仲が良いように見えるし、恐らく信頼関係が厚いんだろう。
タイプは全然違うのに不思議だなぁ、とほっくりしていると、クロとミケが安堵したように私の隣に並んだ。
「どんなワケがあるにせよ、皆ここの居心地が良過ぎて離れられないんですよね」
「そうそう、下っ端だろうがなんだろうがちゃんと居場所があるんだよな。総長も幹部も家族同然だ」
知ってるよ、と思わず口をついて出そうになった。



