「でもいいの? 瀬良さん幹部なのに……」
「情報共有なら帰ってからでも出来るし良いのよ。早くきりのんに会いたかったしね」
くすっと得意げに笑ってみせた瀬良さんは、さり気なく私のカバンを持ってくれる。
……ホントにもう。
ただ美麗なだけじゃなくて、こういうところがまたカッコイイんだから。
罪な人だなあ、とぼやくトラの言葉に心底頷きながら私たちは教室を出る。
学校からアジトまでそう遠くはないけれど、先日の一件以来、基本的には複数人で帰るようにしていた。
理月と瀬良さんだったり、瀬良さんと風汰先輩だったり、今日のように野良猫くんたちと幹部の誰かだったり……まあパターンは毎回違うけれど。



