嘘つきお嬢様は、愛を希う



「アタシのきりのんは相変わらず可愛いわねぇ」


「……いい加減、それやめません?」


「そして最初の頃と比べたら大分切れ味が増したわ。魅力マシマシ可愛さマシマシ……うふふ、これぞ我らが最強姫君ちゃんね♪」



出会ったばかりの頃は目を白黒させていたけれど、さすがの私でもこう何度も抱きつかれれば慣れてくる。


とくに瀬良さんは……まあ少しばかり変わっているけれど、基本的には明るくて優しいお姉さんのような存在だ。


毎日丹念なパックケアを欠かさない辺り私より数倍女子力高いし、そんな姿を日々見ていれば警戒心も薄れてくるというもので。



「瀬良さんが帰ってきたってことは、もう会議終わったんですか?」


「それがね、もう少し長引きそうなのよ。ま、風汰がいるしアタシはお先に抜けてきちゃったけどね」



どうやら気を遣わせてしまったらしい。


さあさあ帰りましょ、という瀬良さんの言葉に、野良猫くんたちが慌てて身支度をしはじめる。