あくる日の放課後。


私は数人の下っ端の子たちと、二年生の教室で理月が戻ってくるのを待っていた。


最近の理月はなにかと忙しそうに見える。


あの日、私が襲われてからもう二週間弱が経つけれど、すぐに見つかるだろうと踏んでいたスパイは未だに見つかっていないらしい。


二代目の清水先生も協力しているそうだから、捜査は難航している……といったところだろうか。


まぁあれから表立って襲われてはいないし、常に誰かしらが私に付いていてくれているから、怖いと感じることもないんだけど。



「……特に野良猫くんたちと話してると、色んなことがバカバカしく思えてくるんだよね」



苦笑しながら肩を竦めた私を見て、タイプの違う三人の男子たちはキョトンとして顔を見合せた。