「……守られるだけの、女にはならない」 あ?と怪訝そうな理月の目線が注がれるのがわかったけれど、お構い無しに私は小さく息をついた。 「カッコよすぎですよ、ほんとに」 背負ってきたものも、これから背負っていくものも、私とは何もかも違うだろう。 だとしても、私にはどうも眩しすぎて。 どうにも天使に心が乱されて、たまらなかった。