嘘つきお嬢様は、愛を希う



他意はなく純粋に訊かれているのか、それとも『教えないんだったら』という脅しなのか。


一抹の不安と、その先への恐怖が入り交じる。


でも、もしもさっきの話が本当なら、このふたりは間違いなく胡蝶蘭の関係者のはずだ。


ここで押し負けてしまったら、せっかくのチャンスを無下にしてしまうかもしれない。


それだけは、なんとしても避けなくちゃ。


だって〝胡蝶蘭〟こそ──私の目的の場所なんだから。



「私の名前を教える前に、訊いてもいいですか」



震えそうになる声をなんとか振り絞って、私はふたりをじっと半ば睨み気味に見つめ返す。



「なに?」


「おふたりは胡蝶蘭のメンバー、なんですか?」



ある意味、核心を突く質問だ。


けれど真剣に尋ねている私を他所に、ふたりはきょとんとして顔を見合わせた。